「〇〇社に挨拶メール、送っておいてくれる?」
先輩にそう言われて「わかりました」と答えたものの、いざパソコンに向かうと手が止まる。どんな件名にすればいいのか、名前はどう名乗ればいいのか、候補日はどう書けばいいのか。初めて得意先にメールを送る場面は、細かいところが気になって意外と時間がかかるもの。
特に新入社員の場合、失礼がないように書こうとするほど、文面が固くなりすぎたり、逆に何を書けばいいかわからなくなったりしやすいでしょう。
この記事では、新入社員が得意先へ送る挨拶の日程調整メールについて、そのまま使いやすい例文を中心に、件名・名乗り方・候補日の出し方までわかりやすくまとめます。
新入社員が得意先への日程調整メールで迷いやすいこと
実際に書いてみると、日程調整メールで詰まりやすいポイントはだいたい同じです。
- 件名はどこまで書けばいいか
- 「はじめてご連絡いたします」から始めていいのか
- 候補日は何個出せばいいか
- 先輩社員も一緒に行くときはどう書けばいいか
- 締めの一文が毎回「よろしくお願いいたします」だけになってしまう
ひとつひとつは小さな疑問でも、重なると「あとで送ろう」と後回しにしがちです。まずはそのまま使いやすい例文から確認していきましょう。
まずこれを送ればOK!|日程調整メール例文
初回の挨拶訪問では、誰が・なぜ・いつ伺いたいのかが伝われば十分です。まずは基本の形を押さえておくと、細かい表現に迷いにくくなります。
件名:着任のご挨拶についてのお願い|株式会社〇〇 〇〇
〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様
はじめてご連絡いたします。
株式会社〇〇 〇〇部の〇〇と申します。
このたび〇〇部に配属となり、今後〇〇様を担当させていただくことになりました。
ぜひ一度ご挨拶にお伺いできればと思い、ご連絡いたしました。
以下の日程でご都合はいかがでしょうか。
- 〇月〇日(月)午前10時〜12時
- 〇月〇日(水)午後1時〜5時
- 〇月〇日(金)午前10時〜12時
上記以外でも、もしご都合のよい日時がございましたら、お知らせいただけますと幸いです。
お時間は30分ほど頂戴できればと存じます。
お忙しいところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。
株式会社〇〇 〇〇部
〇〇 〇〇
TEL:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
Mail:〇〇〇@〇〇〇.co.jp
これが基本形です。以下では、件名・名乗り・候補日の出し方など、各パーツの書き方を順番に見ていきます。
件名はこう書く|得意先がすぐ内容を把握できる形にする
得意先は毎日多くのメールを受け取っています。件名は、**「誰から」「何の用件か」**がひと目でわかる形にするのが基本です。
件名の例
- 着任のご挨拶についてのお願い|株式会社〇〇 〇〇
- ご挨拶のお伺いについて|株式会社〇〇 〇〇
- ご挨拶訪問の日程について|株式会社〇〇 〇〇
「ご挨拶」だけでは用件が伝わりにくく、開封を後回しにされることがあります。
「着任」「お伺い」「日程」など、内容がわかる言葉を添えると親切です。末尾に会社名と名前を入れておくと、相手も受信トレイで認識しやすくなります。
名乗り方と訪問の目的!|最初の数行で状況を伝える
初めてメールを送る相手には、冒頭で誰が・なぜ連絡しているのかを簡潔に伝えます。長く書きすぎず、3〜4行で十分です。
基本の書き方
はじめてご連絡いたします。
株式会社〇〇 〇〇部の〇〇と申します。
このたび〇〇部に配属となり、今後〇〇様を担当させていただくことになりました。
前任者の後任として連絡する場合
はじめてご連絡いたします。
株式会社〇〇 〇〇部の〇〇と申します。
前任の〇〇に代わり、今後〇〇様を担当させていただくことになりました。
なお、初めてメールを送る相手に、いきなり「お世話になっております」と書くとやや不自然に感じられることがあります。初回は、**「はじめてご連絡いたします」**から入るほうが自然です。
ここで使う書き出しに迷う場合は、関連記事として
「『お世話になっております』の言い換え表現一覧」
もあわせて確認しておくと、社外メール全体の書き方を整理しやすくなります。
先輩社員が同行する場合!|相手が状況を把握しやすいように書く
新入社員の挨拶訪問では、先輩社員や上司が同行することも多いでしょう。その場合は、本文中にひとこと添えておくと、相手も訪問人数や背景を把握しやすくなります。
件名:着任のご挨拶についてのお願い|株式会社〇〇 〇〇
〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様
はじめてご連絡いたします。
株式会社〇〇 〇〇部の〇〇と申します。
このたび〇〇部に配属となり、今後〇〇様を担当させていただくことになりました。
つきましては、上司の〇〇(〇〇部 課長)とともにご挨拶にお伺いできればと思い、ご連絡いたしました。
以下の日程でご都合はいかがでしょうか。
- 〇月〇日(火)午前10時〜12時
- 〇月〇日(木)午後2時〜5時
- 〇月〇日(月)午前10時〜12時
ご都合が合わない場合は、改めて調整いたしますので、お知らせいただけますと幸いです。
お時間は30分ほど頂戴できればと存じます。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。
株式会社〇〇 〇〇部
〇〇 〇〇
TEL:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
Mail:〇〇〇@〇〇〇.co.jp
「上司の〇〇とともに」と書いたあとに役職を添えると、相手にも状況が伝わりやすくなります。
候補日の伝え方!|複数提示する形と都合をうかがう形
候補日の出し方には、主に2つのパターンがあります。
基本は、こちらから候補日を複数提示する形がおすすめです。
候補日を複数提示する場合
相手の手間を減らしやすく、日程も決まりやすい書き方です。
以下の日程でご都合はいかがでしょうか。
・〇月〇日(月)午前10時〜12時
・〇月〇日(水)午後1時〜5時
・〇月〇日(金)午前10時〜12時
上記以外でも、ご都合のよい日時がございましたらお知らせいただけますと幸いです。
候補日は3つ程度を目安にすると、選びやすくなります。
「上記以外でも」と添えておけば、どれも合わない場合でも相手が返事をしやすくなります。
相手の都合をうかがう場合
時期的に予定が読みづらいときや、相手の都合を優先したい場合は、次のような書き方もできます。
ご都合のよいお日にちとお時間をお知らせいただけますと幸いです。
〇月中を目安にお伺いできればと考えております。
ただし、この書き方だけだと調整の負担が相手に寄りやすくなります。初回のメールでは、できれば候補日を出したうえで、補足として都合をうかがう形にすると親切です。
日程調整メールで使いやすい表現!
文面を組み立てるときに使いやすい表現をまとめました。必要に応じて組み合わせて使ってみてください。
訪問の目的を伝える表現
- ぜひ一度ご挨拶にお伺いできればと思い、ご連絡いたしました。
- 着任のご挨拶に伺わせていただければ幸いです。
候補日を提示する表現
- 以下の日程でご都合はいかがでしょうか。
- 下記の日程のうち、ご都合のよい日時はございますでしょうか。
相手の都合を確認する表現
- ご都合のよいお日にちをお知らせいただけますと幸いです。
- ご都合に合わせて日程をご教示いただけますと幸いです。
訪問時間の目安を伝える表現
- お時間は30分ほど頂戴できればと存じます。
- 30分程度のお時間をいただけますと幸いです。
締めの表現
- お忙しいところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。
- ご多忙のところ恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
依頼表現をもっとやわらかく整えたい場合は、以下を参考にしてください!
「クッション言葉一覧|ビジネスで使えるやわらかい言い回し集」
これは避けたい|日程調整メールのNG表現
丁寧に書いたつもりでも、相手によっては少し一方的に見えたり、ぶっきらぼうに感じられたりする表現があります。送信前に一度チェックしておくと安心です。
候補日を出さずに丸投げする
ご都合のよい日時をお知らせください。
一見丁寧ですが、日程調整をすべて相手任せにしてしまう書き方です。忙しい相手ほど、候補日を先に示したほうが親切です。
確認せずに訪問日時を決めてしまう
来週の火曜日の午前にお伺いします。
相手の都合を確認しないまま日程を決めて送ると、一方的な印象になります。初回の挨拶訪問では、必ず**「ご都合はいかがでしょうか」**と確認を入れましょう。
件名が短すぎて用件が伝わらない
件名:ご挨拶
これだけでは、何の連絡かわかりません。
「着任のご挨拶についてのお願い」のように、内容が伝わる件名にしたほうが親切です。
初回なのに「お世話になっております」から始める
お世話になっております。
継続的なやり取りのない相手への初回メールでは、少し不自然に見えることがあります。初回は「はじめてご連絡いたします」のほうが自然です。
丁寧にしようとして回りくどくなる
突然のご連絡で大変失礼とは存じますが、もしよろしければお時間をいただけますでしょうか。何卒ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。
丁寧さを重ねすぎると、かえって読みにくくなります。
新入社員のメールでも、簡潔でわかりやすい丁寧さを意識するほうが自然です。
まとめ|この順番で書けば日程調整メールは迷いにくい
新入社員が得意先への挨拶の日程調整メールを書くときは、次の順番で組み立てると迷いにくくなります。
- 件名:訪問目的+会社名・氏名
- 宛名:相手の会社名・部署・氏名
- 名乗り:「はじめてご連絡いたします」+自社・部署・氏名
- 訪問の目的:配属・担当になったことを伝える
- 同行者の紹介:先輩や上司が同行する場合はひとこと添える
- 候補日の提示:3つ程度、曜日と時間帯を入れる
- 補足:上記以外でも都合があれば知らせてもらう
- 訪問時間の目安:30分ほどなど
- 締め:確認や返答をお願いする一文
- 署名:氏名・部署・連絡先
最初から完璧に書こうとしなくても大丈夫です。基本の順番を押さえれば、得意先に失礼のない日程調整メールになります。まずは例文をベースに、会社名や日程を置き換えるところから始めてみてください!

コメント